
本日のお昼ぐらい来るはずのシュウちゃんが来ません。2時近くになって、電話がありました。
「高速降りたところで止まっちゃったんですけど、助けに来てください」と、泣きそうな声で電話が有りました。
急いであっちゃんと一緒に駆けつけてみると、本屋さんの駐車場でぐったりしてるシュウちゃんを発見しました。
「どうしたの?動かへんの?」と聞くと、クラッチをつないでも前にも後ろにも動きません。壊れちゃったんでしょうか?K11マーチは今の車にしては珍しく、クラッチはワイヤー調整なので、外から手動でアタリを出すことが可能です。早速ボンネットを開けて調整しようと思ってみてみると、何と!もう既に調整しろが全く有りません。
と、言うことはシュウちゃんのクラッチはもう死んでいる。
運転席に座って、エンジンを掛けて一速につないでみたものの、当然つながる気配は有りません。
当店まではまだ距離が有ります。慌てて出てきたので、牽引ロープを忘れてきました。こうなったらJAFを呼ぶしかない。30分ほどでJAFの救援車が到着しました。
幸いにもお金の掛からない範囲だったので、ホッとしました。

今月はなぜかマーチのミッションを降ろす作業が多いなぁと思いながらマーチが到着すると早速ミッションを降ろしてみました。
クラッチを外してみて、ぶったまげました!!
何と、ディスクが灰のようにボロボロに取れているでは有りませんか。どうすればこの様になるまでに気が付かないでしょうか?
まだ、免許を取って間もないシュウちゃんのことですから、ちょっとはおかしいなと思いながらも乗り続けちゃったんでしょう。

よくよく見てみると、フライホイールにも細かいキズが入ってはいますが、今回は急なこともあり、予算も無いシュウちゃんなので、磨いて何とか今回はしのぐことにしました。
従って、今回交換する部品は全て純正パーツです。
と、言うことはまた近々滑る事があるということですね・・・・

レリーズベアリングの周りにこんなにクラッチディスクのカスが付いている車は久々に見ました。

新しいベアリングに代えると、うーん、気持ちがいい・・・

セットアップ完了です。
シュウちゃん、大事に乗ってね・・・

前期の1000CCのミッションは何故かギヤオイルの排出穴はあるのに、注入口はありません。何故?
ご丁寧にスピードメーターギヤを外してそこで量を確認してくださいというシールが貼って有ります。
と言うことは、ここから入れるということですね。

注入機を使い、何とかオイルを入れることが出来ました。
スピードメーターギヤを取り付けて完成です。
シュウちゃん、慣らし運転をしっかりして優しいクラッチワークをお願いしますよ・・・
こんなひどくなってしまう前にクラッチ交換はして見ましょう。心配な方は当店までご連絡下さい。
大丈夫かどうか、点検しますよ。
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